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2011年5月31日 (火)

歌と音程とリズム

歌が下手なボーカリストほど、「表現」がどうのとかに逃げる傾向が強いように思う。
大体の場合、それは単なる言い訳なのだが。

確かに歌の上手い下手は、音程リズムだけで決まるわけでは、必ずしも無いんだが・・・。
むしろ、音程やリズムなんて、合ってて当然。その上で、どのような解釈をし、自分の声、キャラクター、特性を踏まえて、どのように表現を行うか、が、問われるのだと、私は思っている。

そもそも、音程、リズムを正しく歌うなんぞ、訓練で何とでもなるのだ。
単に練習すれば出来ること、それずら出来ないのに、表現力だけで聴かそうなんてのは、ほとんどの場合、怠慢の言い訳でしかない。

だって、技術が無くて思ったように自分の歌をコントロール出来ず、音程もリズムも合わない方が、歌として良いとか力があるとか、そんな理屈、ありますかね?
もちろん、天才なら話は別だし、何事も結果次第なので、否定はしませんが、わざわざ狙うべきことなのかどうか・・・。

まぁ、ヘタに技術ばっかり磨いても、センスが無い人だと平凡で面白みのない歌を歌うようになったり、「誰か」みたいなスタイルになっちゃったりという弊害は確かにあるんですけどね・・・。いや、だからこそ、その上で、どうするか、どうできるかが問われるでないのかな。

他の楽器では、議論になることもない初歩的な話なのだが、こと相手がボーカリストで、特に技術的に問題がある人の場合、なぜかこういうアホくさい議論がついてまわるのが少々不思議で仕方がない。
(上手いボーカリストも「似た」ことは言う場合があるけど、それはそもそも、意味が違う)
歌は特別だとか、自分は特別だという、なんか間違った意識を持った勘違いな人が、けっこう居るような気がします。

ごく希にだけど、音程どうこう、リズムどうこうを超えた、圧倒的な表現力で黙らされてしまうような奴というのは、これまた確かに存在するから始末に負えないのだけど。

実際、そういう一種の天才が過去に身近にいた。もう死んじゃったけどね・・・。ただ彼の場合は、12音階で割れない音程を感性で選んでしまったり、リズム割りがどうなってんだか理解不能なんだけど妙に面白いドラムパターンを作ってしまったりという、ある種「特殊」な感性を持ってたのであって、決して技術的に未熟だったわけではなかったのだ。

ただ、そういう希有な例は、本当に希有なのであって、目指してどうなるものでもないし、まねても参考にしても、なかなかそう簡単に成立しないものなのだ。

あと・・・・これまた本当に希有な例だけど、こういう天才も存在するのねw。




音痴も極めれば技w。まぁ、歌が専門の人じゃないから良いのだけど、こういう、何度も使えない必殺技って、あるんだよね。
ほんと、これ、面白いなぁ。まるっきり、再作曲しちゃってる(爆。

って、とりあえず、気分転換に一番軽い話を書いてたつもりが、読み返してみると、なんかきっつい話になってる気が・・・・。

あ、誤解されるといけないので、一応補足。

ボーカルの音程が合ってるのどうのってのは、歌の音程の全てが12音階に即して正確に合ってるとかいう意味ではない。ラインとして正しく一定範囲に収まってるかどうか、また、そのメロの中で、絶対に外してはいけないツボのところが合っているかどうか、なのである。要は、全体を気持ちよく聴けるライン、または最低限、その許容範囲内で歌えてるかどうか、なのだ。

いや、本気で全部が論理値として合ってないといけないなんつうたら、理想の歌手は初音ミクになっちまうし、Perfumeのボコーダー的処理だって、そういう部分を踏まえて音程を操作し、打ち込んでる所が巧みなのだし。・・・これを、そこがわかってない奴が同じように打ち込むと、クロマチックに不自然に正確な音程で作って、気持ち悪く不快なだけのものになるんだな、これが。

私も、そこまで杓子定規で原理主義的な音楽のとらえ方、してませんからねw。

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コメント

ボーカルの基礎を教えてくれてありがとうございます。
なんだか本当にへこんできました。

投稿: 歌ヘタ | 2011年8月 8日 (月) 09時16分

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