トゥットルー
というわけで、9時間かけて、録りだめていた「シュタインズ・ゲート」を、まとめて観てた。
これ・・・・すっごいな。
一応これでも、SFについては千冊は下らないくらいは読んでいる筈な私ですが・・・。
タイムマシンテーマというのは、SFでも、ちゃんとやったら、かなり難しい部類だと思う。
特に、タイムパラドックスそのものをテーマに描くというのは、まともにやると、相当大変なものだと思う。・・・しかも、どうしても地味に難しくなりがちだし。
で、シュタインズ・ゲート、そうとう真っ向から、これに挑んでる。
タイム・パラドックスを、それはもう丁寧に丹念に、じっくりと描いている。
多少、エンターテイメントとしてのストーリー上の妥協らしきものはあれど(ってか、それはほんとに必要なことだと思うし)、これは、本当に凄いと思う。
タイムマシン・テーマって、ほんと、エンターテイメントだと、ドラえもんレベル、バック・トゥ・ザ・フューチャー程度のものが多いわけなのだけど、このアニメ、実にまともに丹念に、このテーマに挑んでいる。・・・で、しかも、面白い。
しっかりと、仕掛けの部分で勝負し、その上で、ストーリーも描ききるというのは、ちゃんとしたSFとして当然のことだと思ってるのだけど、アニメでそれをやりきれてる作品って、ほんとに少ないと思う。・・・・というか、最近ではSF小説でも怪しいわけなんだが。
宇宙船やらタイムマシンやらそれらしいガジェットを出せば、SFになると思ったら大間違いなわけでね。出した設定を、きちんと説明し、納得させ、着地させられるだけの密度で描けなければ、それはSFではなくて、単なる子供だましの馬鹿話に堕してしまうわけで・・・って、まあ、そのあたりについては、長くなるので、そのうちあらためてということで・・・。
そういうわけで、ものすごく、志の高い作品だと思うな。
まだ、話が完結していないアニメなので、続きが楽しみだ。
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